同友会しりべし支部3月例会参加
「めまぐるしく変わる経済に私達はどう立ち向かうか」
講師:北海道大学大学院特任教授 佐々木隆生 氏
18:30〜21:00、@マリンホール
以下、メモ。
- 戦後ケインズ主義は1971年のニクソンショック以降機能不全となりスタグフレーション(1970年代)
- 約10年の苦しみを経て1982年からの成長の構造(アメリカの過剰消費とBRICsなどの新興工業国の台頭)へ。
- 2008年のリーマンショックでこの構造も終焉を迎え、アメリカの過剰消費に依存した世界経済から新たな構造変化が求められる時代に入ったが、その構築の展望は見えていない。
ケインズ主義が終焉してから新たな構造を見出すまで10年かかった。
リーマンショック後、次の構造を確立するまであと何年かかかるか。
仮に10年なら2010年代の末まで模索は続く?
TPPについて
日本が輸入している農作物の生産に必要な耕地面積は1600〜1700万ヘクタール。国内の農業生産耕地面積は460万ヘクタール。日本はほとんどの農作物を輸入に頼っているので、国全体としては損より得が多い。
ただし日本の農業を守り発展させることは重要。農業適地は世界の中でも少ない。日本の農業政策は農業振興策ではなく農業保護策でしかなかった。民主党の個別補償制度は農家を説得するためのカードをいきなり切るという愚かな政策で最悪。
その他、地球環境、雇用の構造変化、経済格差など。